IFCセンターで開催されているスタジオジブリ回顧展の最新作のひとつである『ポンポコ』は、スタジオジブリの巨匠が監督した作品ではない、 宮崎駿が、その影響力は確実にある。監督 高畑勲宮崎氏の常連共同制作者であるこの1994年の作品には、宮崎氏の「企画」がクレジットされており、そのエコロジーへの関心、ニュアンス、時折見せる叙情性は、この作品をジブリの作品群の中にしっかりと位置づけている。
筋書きは、都市開発の侵食に脅えるたぬき(日本の民間伝承に登場するタヌキに似た生き物)の飛び地を中心に展開し、彼らは変身する力(キツネや「一部の老猫」と共有される能力だそうだ)のおかげで、建設現場での欺瞞キャンペーンを開始する。
準備のため、気の強い祖母は未経験者に立ち宙返りで変身する訓練を施し、探検隊は飄々と行進する3人の変身エキスパートを探し、アライグマは街角に潜入する。一方、あるカップルは求愛し、繁殖する。
多くの登場人物や小ネタが拡散し、テンポも激しいため、注意力が散漫になりがちだ。ドラマチックな描写とギョロ目のおちゃらけた描写が交互に繰り返され、宮崎監督の『もののけ姫』の自然主義と、それ以前の『カリオストロの城』の自然主義を思わせるコントラストが、その散漫さに拍車をかけている。
アライグマが血まみれの水たまりで轢かれるシーンなど、若い観客には気に障るだろう)。
宮崎監督の最高傑作のように、簡単な解決はない。しかし、耐え忍ぶという至高の演技は、荘厳なパレードのようである。 じゅじゅつじんぶつ 絶滅の危機に瀕した動物たちの最後の砦であり、血も涙もない産業界を前にした魅惑の快楽なのだ。